今朝読んだYahooニュースの記事.以下は引用.
2018年のノーベル医学生理学賞を受賞した京都大の本庶佑特別教授と弁護士が10日記者会見し、本庶氏の研究を基に小野薬品工業(大阪市)が開発した、がん免疫治療薬「オプジーボ」を巡り、特許契約を結んだ同社から支払われた約26億円を、納得できない点があるとして受け取っていないと明らかにした。

契約そのものは2006年のこと.端的にいえば,当時の契約が曖昧だったことをいいことに「もっと金を出せ」言ってるわけだ.

研究者のマインド


カネにこだわりすぎることを美徳としないような価値観とでもいうのだろうか.信頼関係だけで法的根拠なしにwin-winの関係になろうという考え.特に年配の研究者にはそういう甘い部分があり,ドライになりきれない人も確かにいる.

だけど,ノーベル賞を取った途端,急に声を大にして相手に悲があるように訴えるなどいかがなものか.品性が問われる行為だと思うけどな.

もちろん,企業の方も研究者を相手にするときは法的にきちんとしないと訴えられるリスクがあることを学んでほしいところだ.

どうもこの一連の騒ぎが,本当にご本人の意思なのか疑わしい.訴えるべきだと嗾けた弁護士がいたんじゃなかろうか

青色発光ダイオードの特許の事で,自分が世話になった会社を訴えた中村修二氏とも重なる.

現代社会は,結局みんなカネ


利益を生むから競争が激しくなるし,それによってサイエンスが発展するのも確か.そしてその対価によって,新しいモノが生みだされ豊かで快適な社会に発展していく.

それ自体はいいことだ.

だけど,過剰な利益主義が生み出すものは結局はモノの豊かさだけ.それによって,信頼関係だとかそういうものがないがしろにされて,ココロが貧しくなっているような気がしてならないね.

湯川秀樹や福井謙一がノーベル賞を受賞した頃の方がサイエンスは純粋だった.

当時は,モノはまだまだ不自由してたかもしれないけど,ココロは今より豊かだったんじゃないだろうか.研究者マインドという意味を含めてね.

「常識で対応してほしい」

と訴えた本庶先生の発言には,そういう新旧の価値観の狭間で苦しんでいるのかもしれない.